【その2】


お困りご近所みなさんは、神奈川県南足柄市南部地区のみなさんでした。

その中で、“安藤さんは、三日ほどして畑に来たら、10本もタケノコが出ていて大変。”、 また“深瀬さんは、地下茎が侵入してきて、4月からの3ヶ月間はまったく作物を作っても育たない”と。 そのお困りぶりは大変説得力があり、お気持ちは十分に理解できます。

堀尾アナ 「では、なぜ竹の被害が拡がっているのでしょうか?」

説明
「かつてこの地域はものさし(竹の定規)の材料となる竹(多分モウソウチク)の産地でした。 (画面はモウソウチクのタケノコ栽培林であって、モウソウチクの放置林ではなかった)
 ところが、竹製品が売れなくなるにつれ、竹の伐採ができなくなった。 (画面はマダケの放任林)そして、放置された竹林はまわりの畑や雑木林などを浸食しながら、 あっという間に拡大。この20年でおよそ2倍に拡がった。」

この“放置された竹林はまわりの畑や雑木林などを侵食しながら、あっという間に拡大”という説明の“侵食”とは、 “次第に犯して行って、食い込むこと”(岩波国語辞典)ですから、竹が一方的に畑や雑木林を食いつぶして行ったということになります。

すると、20年間も畑や雑木林に誰も注意しなかったことを証明していることになります。 本当に畑や雑木林が大切であるなら、竹が侵食してきたなら、直ちにバッサリ切るはずです。 では、なぜ侵食させたのでしょうか。このことがまったく話題にならなかったのは、 どうしてでしょうか。

続いて、大賀さん宅の画面で、タケノコ(マダケ)と地下茎が紹介され、 “家の床を突き抜ける不安があります”というコメントでした。 確かに、地下茎の成長力は強く、またタケノコが床を持ち上げたという例がありますので、 注意するに超したことはありません。

しかし、大賀さん宅の裏山はスギかヒノキの造林地で、しかも相当厳しく間伐されていて、 立木密度は大変低い感じでした。そして、その斜面のかなり上方に竹林らしきものが見えるだけで、 少なくとも、大賀さん宅のまわりにはマダケ林はまったく確認できませんでした。

すると、大賀さん宅に伸びてきた地下茎は一体どこから伸びてきたのでしょうか。 まさか、遠く離れた斜面上部から突然大賀さん宅まで降りてきたというのでしょうか。 そんなことは生理的にまったく説明できません。 なぜ、地下茎とともに竹林の映像がなかったのでしょうか。


その3 その1