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Kanchanaburi, Thailand |
〔分 布〕 タイ、ミャンマー
〔地方名〕 タイ=pai ruak ミャンマー=tiyowa, kyaung-wa
タイおよびミャンマーが原産と言われ、両国に広く分布し、純林を形成している。
特に、年間雨量1,000mm以下の半乾燥地帯で生育するという耐乾性の強い種である。
稈の直径2〜4cm、高さ6〜14mで、ぎっしり固まって株立ちする。
タケノコの皮はいつまでも稈に残り、白っぽく見える。葉は長さ7〜14cm、幅5〜7mmとやや小さく、細長い。
本種は中空部がきわめて小さく、時には完全な実竹(木質部のみの竹)のものも少なくない。
本種は重要な資源で、建築材をはじめ、編組物、箸、傘材、工芸品、釣り竿などに用いられる。
特に、製紙用パルプとして利用があり、かつてカンチャナブリ県には年産3,500トンの製紙工場が稼働していたが、現在は閉鎖しているようだ。
この他、株の姿が美しいことから、東南アジアの各地で観賞用に植えられている。
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