Gigantocloa atrobiolaceae Widjaja

         〔ギガントクロア・アトロビオラシー〕
          Synonyms:Gigantochloa verticillata (Willd.) Munro sensu Backer



West Java, Indonesia
〔分 布〕 インドネシア
〔地方名〕 英名= Black bamboo  インドネシア=bambu hitam, pring wulung(ジャワ)

原産地は明かでないが、インドネシアのジャワ島で栽培されている。 最近では東南アジアの植物園なでに植栽されるようになり、私はシンガポールのホテルの和風レストランの庭でも見た。
比較的粗い株立ちとなり、稈の直径6〜8cm、高さ12m程度が普通。節間長は比較的長く、40〜50cm。 何といっても、稈の色が特徴的だ。若竹は暗緑色ながら、竹齢が高くなると黒紫褐色に変化し、独特の黒味を帯びた色合いになり、英名が示すように、まさに黒竹である。
その特徴ある黒色を利用して、インドネシア独特の楽器、アンクルンやカルングなどが作られ、また竹工芸品や家具材として貴重な存在になっている。 しかし、近年、乱伐によって竹材が不足し、これらの産業や楽器の生産にかなり影響しているという。
写真=西ジャワのバンドンにある UDJO氏のアンクルン演芸場前の1株