Dendrocalamus asper (Schultes f.) Backer ex Heyne

         〔デンドロカラムス・アスパー〕
          Synonyms:Dendrocalamus flagellifer Munro, Gigantochloa aspera Kurz, D. merrillianus Elmer


Bogor Botanic Garden, Indonesia
〔分 布〕 東南アジア全域
〔地方名〕英名=Giant bamboo インドネシア=bambu betung 
    マレーシア=buloh beting タイ=phai-tong

原産地は不明。しかし、東南アジアなどの熱帯地方で広く栽培されている。
直径8〜20cm、高さ20〜30mに達する巨稈が株立ちしている様には圧倒される。節間長は30〜50cmで、肉厚も相当なものとか。
竹材は強固なことから、建築資材や橋材料として用いられる。また、巨稈を利用して水筒や物入れにも使われる。

特筆すべき利用は、タケノコ生産だ。とにかくエグ味がなく甘いとか。 例えば、タイでは全国76県のうちの67県に計6万ha余があり、年間30万トン生産されてきた。 しかし、悲運にも、数年前から全面開花が起こり、今や全滅の危機に瀕している。 これは、挿し竹(木)で増殖してきたためであり、難しい問題だ。
写真は、インドネシアのボゴール植物園の巨大な本種。