キンメイモウソウ 〔金明孟宗竹〕
  Phyllostachys pubescens var. Nabeshimana S.Suzuki(鈴木貞雄)
  Phyllostachys pubescens form. bicolor Muroi et Kasahara(岡村はた他)




京都市洛西竹林公園
モウソウチクの稈が黄金色になり、芽溝部に淡緑色の縦縞が節毎に交互に出現している珍品。

縦縞が各節を通して現れる縦縞型や縦縞がほとんで現れない黄金型のものやタテ縞型など、いろいろなタイプもあり、 学問的に分類されてもいるが、一般にはこのような色合いのモウソウチクを総称してキンメイモウソウと呼ばれている。

この種は国の天然記念物に指定されている。
○昭和45年8月11日指定 「祝子川(ほうりがわ)モウソウキンメイ竹林」  宮崎県東臼杵郡北川町
○昭和49年11月25日指定 「高良山(こうらさん)のモウソウキンメイチク林」  福岡県久留米市御井町

この種は突然変異によって発現するため、時には普通のモウソウチク林から突如発生するという珍事が起こる。 キンメイモウソウは普通のモウソウチクと同様に大変生活力が旺盛なことから、庭園用に栽培されている。

この素晴らしい竹稈の色合いと大型サイズが人気を呼び、現在では公園や庭園で広く観賞されるようになってきた。