ナリヒラダケ 〔業平竹〕
  Semiarundinaria fastuosa (Mitform) Makino




京都市洛西竹林公園
直径2〜4cm、高さ5〜8m。若竹は緑色の稈を有するが、
竹齢が大きくなるにつれて紫褐色に変化する。
若竹は3本の枝を出すが、竹齢が大きくなるにつれて枝の数
も次第に多くなる。

命名者の牧野富太郎博士は、「容姿端麗女の如き業平に擬し
斯くは名づけしならん」と「日本植物図鑑」にあるとか。
つまり、平安前期の美男歌人「在原業平」を想像させほどの
美麗な竹とか。
関東ではよく庭に植えられているが、最近、関西ではトウチク
に人気が集まり、本種は珍しくなってきた。

近年、各地で開花している。しかし、何年の周期で開花するのか?
今もって明らかでないようだ。
加えて、その快復過程が面白い。目下調査中です。