混合型竹林(かたまりのあるばら立ち型竹林)



このタイプは、「散生型(ばら立ち型)」と「叢生型(株立ち型)」の両方のタイプを併せ持って繁殖する種類によって見られる竹林のタイプです。

これは、混合型の図のように、 竹はまず「ばら立ち型」の地下茎の「芽」から成長し、その竹の根株部分にできる「不定芽」から新しい竹が発生します。
そして、一時「株立ち型」の状態で繁殖を繰り返した後、また、「ばら立ち型」の繁殖へと戻るような繁殖型の種類に見られる竹林のタイプです。
ですから、このタイプは、遺伝的には「株立ち型」と「ばら立ち型」の中間タイプとでもいえましょう。

写真は、カンザンチク林の様子ですが、竹林の全体の姿は「ばら立ち型」とよく似ていますが、 よく見ると、竹稈がところどころに小さい「かたまり」を作っているのが分かります。 その「かたまり」の部分が「株立ち型」で繁殖したところです。
日本では、カンザンチクなどのメダケ属の一部やササ属のチシマザサなどでこのタイプを示すことがあります。 一般に、熱帯や亜熱帯の高山などでこのタイプが見られます。



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